有間峠で地獄のヒルクライムを堪能したれーやん、翌日はロードバイク界のヒルクラスキーたちに人気のスポットである都民の森(四天坂)に行ってきました。この都民の森はヤビツ峠や白石峠に並ぶ関東ヒルクライムのメッカのようなところでJRの武蔵五日市駅が最寄り駅になります。ここで私と同じ荒サイ民で最近都民の森に興味津々だったDICEさんとリエルさんをヒルクラスキー毒に感染させようというのが今回のライド主旨です。
都民の森は標高1000mまで登れて斜度も15%近い激坂が無いのと、序盤はアップダウンに富んで休憩区間があるのでよほど強度を上げてTTしなければゆるゆるとヒルクライムの醍醐味を感じることができます。とはいえ全長20kmを超えるのでペース配分や水分補給が重要で簡単には倒せないあたりが流石は四天坂の一角といったところ。
そんな都民の森を登ってみようライドにコッソリ参加させてもらうことに。私も含めてしんぱちさんと豆粒さんが何度か登ったことのあるメンバー、kskさんは意外にも都民の森は今回初。四天坂の一角で激坂まみれの子ノ権現を飽きるほど登っているので今さら都民の森を登って満足するのか怪しいレベルです。
わたしは都民の森3回目ですね。
しんぱちさん:おk(๑•̀ㅂ•́)و✧ 第一小隊リーダーねw
第1小隊のリーダーがあまりに遅すぎて最後尾に吸収されたらどうすればいいですか?
豆粒さん:こらこらwペースを維持してください
てか、TTとかしなきゃ平気だよw
そんな不吉な雰囲気を漂わせながら迎えた当日。
あれ?怖い人たちしか居ない!女子がいない!!
なんと、都民の森を楽しみにしていたDICEさんとリエルさんがまさかのDNS。お二人とも体調が万全ではなく大事をとってとのこと。ロードバイクは運動に他なりませんから体調不良での参加は禁物です。
そこで、リエルさんと同じビアンキのニローネ(白)に乗るアキアさんがまさかの代打として参戦です。何の根拠もないですが、デスライドの予感がします。とりあえずヒルクラベテラン勢だけが揃ってしまったのでゆるぽたは無いことになりました。豆粒さんはゆるぽた担当だって信じてたのに!!!
豆粒さんはTwitterではよくお話をしていてRaphaで一度お会いしたことはありましたがライドでは今回がお初。ゆるぽたのはずが何故か決戦用兵器のTREKMadoneでの参戦。よく見ると塗装に若干ラメが入っていて妖艶な輝きを放っています。特にシートポストとトップチューブの接点がエロイですよね。
しんぱちさんも完全復活したサーヴェロR3で参戦。登る気マンマンです。
朝の時点で気温は33度とかなり蒸し暑い陽気。ぶっかけ前提のダブルボトル体制で臨みます。信号で止まったり速度が遅くなると熱くてたまらないので、常に一定の速度で走ることを強いられます。そうそう、今回からハートレートセンサーを導入したので心拍数が見れるようになりました。
まずはさくっと檜原村役場まで向かいます。女子が来るのを期待してオシャレにジレでコーデしてきたkskさん漢らしいぞ!!私とアキアさんもジレ着用でこのクソ暑い中なにしてんだという感じです。あ、でもRaphaのジレはメッシュバックで涼しいから・・・
ここでただ登るのだけではなんだいうことで豆粒さんがある提案をします。
しんぱちさんと私が逃げ集団として檜原村役場をスタート。10分後に豆粒さんとアキアさんkskさんが追走集団と化して逃げを捕まえるというデスライドです。見事逃げ切った場合は豆粒さんがカレーパンをご馳走してくれるというご褒美つき。
↑追走集団の方々。こわい
立ち止まっているだけで汗が吹き出してくるので早速スタートします。10分ハンデ程度ではあっという間に追いつかれるだろうとは思っていましたが、できれば数馬あたりまで逃げて豆粒さんに「れーやんなかなかやるじゃん」ぐらい言われたいなと思いそれなりに頑張ってクランクを回します。
序盤は登りとちょっとした下りが連続する区間。タイムを狙いにいく人は下りを利用して時速50kmオーバーでカッ飛んでいく高速区間だそうですが、私にはそんな脚力はないので申し訳程度の速度で何組かのグルペットをパスしていきます。
上川乗の前後あたりからキツイ斜度がいくつか現れるので心拍を落ち着かせます。途中頑張りすぎて心拍数が180を超えると結構キツイと感じたので170あたりをウロウロする程度の強度で登ります。この辺りはしっかり勉強して自分にあった心拍数と強度を認識したいところです。
特に旧料金所前にいくつか現れる10%区間は地味にキツイので嫌いです。この区間で踏ん張りすぎると旧料金所~ゴールの最終区間で脚が無くなってしまうので、我慢してゆるゆる踏んでいきます。
このあたりで、豆粒さんたち来ないなーと心配になってきます。
旧料金所を通過して最終区間、この辺りから後方視界が開けてくるのですが、一向に豆粒さんたちの姿が見えません。もしかしたら休憩を入れているのかな?と思いつつここもなるべく脱力登坂を心がけます。まあ、この辺はどうやっても精一杯登るしかないんですけどね。
いない・・・
いない・・・
いつのまにかしんぱちさんもいなくなってしまい、孤独なヒルクライムになっていました。歌を歌って寂しさを紛らわせようとしますが他のローディをパスしたりされたりするので結構恥ずかしいです。
ところで、軽やかに私をパスして登って行く人はみんな細身体型でとても早いケイデンスでするすると登っていきます。インナーローで真似してみますが20秒もしないうちに足が疲れてきて続きません。かといって重いギアで踏んでいくと心拍が大変なことになります。タイムを出しに行くつもりはないのですが、早い人を見ていると「どうしたらあんな早く登れるんだろう」と興味が湧いてきます。
檜原村役場前から約1時間18分後・・・・・・
れーやん選手、逃げ切り勝利!2つのボトルがほぼ空になってしまいギリギリのゴールでした。
補給をしながら待っているとしんぱちさんが到着。フィッティングの効果もあって自己ベストを更新したようですがお互い追い込みすぎず楽しく登ることができました。一方で追走集団が一向に到着しません。特にDMも無いので気になってTLを見てみると・・・
脚終わりました\(^o^)/ pic.twitter.com/QenrmZKnrO
— あきあ@ホワイトチョコたろう (@akia1025) 2016年7月3日
休んでるwww
確かにこの日は登っている時に日陰の自販機で休んでいる人が多いなぁとは思いましたが、アキアさんがダウンするとは・・・普段あんなに速いのに・・・子ノ権現も平地のように登る人なのに・・・
@frogman1_16 @mrmoon20xx 速報 けーすけさんが「クXだな…」しか言わなくなりましたwww
— あきあ@ホワイトチョコたろう (@akia1025) 2016年7月3日
\(^o^)/
追走集団で何が起きたのか!?kskさんが動画を撮ってくれたのでこちらをご覧ください。
なんでこんな強度で走ってるの\(^o^)/(動画の1:00くらい)
暫く待っていると追走集団が到着。アキアさんは三角木馬に項垂れて・・・
kskさんは哀れにも馬になってしまいました。
都民の森マジでクソっす!
kskさん昨日(有馬峠)に続いてクソクソ言い過ぎwww
序盤で豆粒さんのペースに付いていったら脚が売り切れて終盤悲惨な目にあったようです。ヒルクライムはペースがダイジ。
戦利品のカレーパンは売り切れだったので蒟蒻田楽に!美味しく頂きました。
クソとは言っても山への礼節を忘れない。
息を吸うように土下座できる大人カッコイイ!
皆さんへヘロヘロではありますが折角なので風張峠まで行くことに。途中工事区間でスプリントしつつ(動画参照)ダラダラ坂を登っていきます。都民の森の登りと比べるといくらか楽ですが、景色が単調で変わり映えがせず結構暇だったりします。
ちなみに秋になるとあたり一面が色づいた綺麗な紅葉が楽しめます。標高1000mの世界なので若干紅葉の時期がズレますが、去年の11月7日に走ったときはいい感じに色づいていました。
※スマホ画質(ねもてぃさんとの都民の森~カフェキキライドのとき)
※スマホ画質
ところで有名な四天坂のラスボスこと、風張林道の出口が鎮座するあたりがちょうど風張峠の最高地点になります。いつかはkskさんやぼんさんがクリアしなければならないとされる場所ですが今日は華麗にスルーします。
無事に風張峠も登頂完了。奥多摩湖側にダウンヒルする案も浮かびましたが、あまりに気温が暑すぎるので素直に引き返すことに。
飯能や奥武蔵方面を走っているとなかなか標高1000mからの景色は見れませんが、都民の森・風張峠は気軽にその雰囲気を味わえる点が魅力的といえます。うまく伝えることができませんが、空が近いというかより太陽により近いところで光を受ける山々の美しさというか・・・やはりワンランク上の世界がそこにあると思います。
そして都民の森最後の醍醐味といえばダウンヒル!非常に綺麗な路面で道幅も広いので爽快なダウンヒルを楽しむことができます。とはいえ20kmにもなるロングダウンヒルなのでブレーキの扱いには要注意。握りっぱなしで手が疲れてくるようなら途中で休憩を挟むことも一考です。
ただこの日のダウンヒルは灼熱地獄!夏のダウンヒルというとひたすら風を受けて運動強度も上がらないので涼しさを感じることができますが、あまりに熱すぎて受ける風が全て熱風。さらに下るにつれてクルマやバスに引っかかり排気ガスを受けてもはや苦痛です。
ダウンヒルまでクソだな・・・
こんなひどいのは初めてだwww
ひとまず下りきったところでお昼タイムです。檜原村役場に程近いたちばな家さんでラーメンを頂くことに。このクソ暑い日にラーメンというのも気が狂っていますが、クーラーが聞いた屋内で食べるラーメンもまだ一興です。
店員さん:あ、すみません!!
何を注文するか考えていたら私の背後で店員さんがお水をこぼしてしまう事件が発生。どうせなら頭からぶっかけてもらえれば体温が下がって嬉しかったのですが、残念なことにほぼ水はかからず・・・kskさんが羨ましそうな顔でこちらを見ていましたが(´ー`).。oO
体内エネルギーが黄色信号になってきたのでボリューミーなチャーシューわんたん麺をオーダー。スープはオーソドックスな醤油でクセもなく味わえます。麺もほどほどの柔らかさで、なによりチャーシューとワンタンのボリュームが見事、山の中でラーメンが食べられる幸せを堪能しました。
めちゃくちゃ暑い・・・・・・
暑いのに冷やしにしないからwww
しんぱちさんは冷やし中華をオーダーしこちらも美味しそうだったので次回注文してみたいと思いました(写真撮り忘れました)
ラーメンに続いて豆乳ソフトを求めてちとせ屋さんに向かいます。榎本牧場やラッテ、WANとはまた違った豆乳の味が楽しめるソフトクリームを摂取。暑さを除けば素晴らしいグルメポタ!しんぱちさんが頼りになります。
素朴というか甘すぎず体に染み渡る絶品でした。感想終わり!
それにしても本当に暑い日で終始水をぶっかける豆粒さんと私。水ぶっかけは最初は戸惑いますが一度やってみるとやめられません。ただしダブルボトルを強いられて荷物の運び方に苦慮したり、水がなくなると急激にやる気がなくなるなどデメリットもあります。案の定ダウンヒルでもぶっかけまくっていたら水がなくなってしまったので、武蔵五日市駅に向かう途中のコンビニで休憩を入れます。
休憩中に写真をパシャパシャ。アキアさんが女子力の高いマスコットキャラをサドルの下に!!さすがリエルさんの代打!
さて、結局都民の森を登ってちょっと風張峠までお邪魔しただけのライドでしたがkskさんは完全にトラウマになってしまった模様。私としんぱちさんは最後まで比較的ピンピンしていたので、30度を超える状況下でガチTTをするととんでもなく疲労するらしいという事が本日良くわかりました。
しんぱちさんは輪行で帰宅。私とアキアさんはトランポで来ていたのでクルマで脱出。豆粒さんとkskさんはこの蒸し暑い中自走で変えるとのこと。kskさんご愁傷様です(案の定45km/h巡航で殺された模様)
夏もいよいよ本番というなか強度が上がる山に行くべきではないとか、逆に太陽の光が遮られて涼しくなるから林道に行こうとか、季節の変わり目でローディの意見が分かれる時期になってきましたね。私としては30度を越える中で直射日光を浴びて荒サイをひたすら走るよりは日陰の子ノ権現をゆっくり登っていたほうがはるかに体には楽でしょうし、結局のところは強度と外気温のバランスが大事なのだと感じました。
そして、このあと体験する標高2000mの世界で真実に一歩近づくことになりますが、それは後日書くことにします。
私の得意とするしっかり水分や塩分などを摂取して強度が上がり過ぎない最低限度のパワーでゆっくり登る術はインナーロー教団の教え、しおいんですけどを1000万回熟読して身につけた業ともいえます。特に暑い夏ではムリは禁物。自分の限界ラインをしっかり見極めてそれを超えない走りをすることが、健康的に帰宅できるライド術と言えるのではないでしょうか。